こんにちは、酒井歯科診療所です。

3/13日から政府より、マスクの着用が任意になりましたね。

4月から学校のマスク着用義務も無くなります。

 

それではマスクをつけていると、口腔内にどういった影響があるか、というのを

ご紹介したいと思います。

結論から申し上げますと

マスクをし続けると、

虫歯や歯周病になりやすくなり、口臭が強くなる

ということがわかっています。

 

その理由は

①唾液の分泌量が減る

②口呼吸になる

という2点があげられます

 

日常的にマスク着用や、在宅勤務で人と会う機械が減ると、口元や舌を動かさなくなることで

唾液の分泌が減少します。

またマスクの中では、口元の筋肉が緩み、口呼吸になることで

口腔内の乾燥に繋がります。

 

唾液というのは

・抗菌作用

・殺菌作用

・自浄作用

という、口腔内を健康に保つ最強の神器をもっています。

唾液の分泌量が減ると、口腔内の菌が繁殖しやすくなります!

口呼吸はそれをさらに強く助長させます。

さらに、口呼吸による口腔内の乾燥から口臭が強くなることがわかります。

 

 

「でも3年も義務の様なものだったし、突然はずすなんて・・・

周りの目も有るし」

 

と思うのも当然の感覚の様に思います。

のマスク着用時、口腔内の免疫システムを低下させないために

・鼻呼吸を意識

・よく噛んで食べる

・こまめに水分補給

 

また顔の3つのポイント

「耳下腺(じっかせん)」

「舌下腺(ぜっかせん)」

「顎下腺(がっかせん)」

唾液が出やすいポイントになるので、マッサージするのもおすすめです。

 

 

また耳の痛い話になってしまうのですが、

成長中のお子様のマスク、ひいては口呼吸は

歯並び

に影響を及ぼすことがわかってきました。

マスク内でずっと口を開けていると、上唇で前歯を支える時間が減りますので、舌の圧力で歯が前に移動する可能性がある。

ということは、出っ歯になるなど、歯並びが悪くなりやすくなる、ということです。

また、「お口ぽかん症状」(口唇閉鎖不全)というのが検査したお子様3割にみられた、

というニュースがありました。

子どもの3割「お口ぽかん」の症状、歯並びなどに悪影響も。マスクで気づきにくく要注意 | 新潟日報デジタルプラス (niigata-nippo.co.jp)

「お口ぽかん」は唇や舌の筋力の弱さ、口呼吸などが要因で起こるとされており、

放っておくと歯並びや、口の発達に悪影響を及ぼすことがある、という記事でした。

回答から「出っ歯だ」「鼻がつまる」などの回答と、「お口ぽかん」の有無に相関関係がみられた、とのことから、

「マスクで口元が隠れることで口呼吸になりやすく、周囲も気づきにくい。

歯並びなどに影響が出てから治療に時間がかかるので、早めの対策が必要」

とのことで、お子様をお持ちの保護者様は少し気にかけてお口周りを確認してあげて

みてあげて下さい。

 

酒井歯科診療所