歯ぎしりなんてしてないはず!・・・ですが。
こんにちは、酒井歯科診療所です。
今回は歯ぎしりのお話です。
「歯ぎしりなんてしてないと思うけど・・・」
そう思われる方が大半だと思いますが、実は睡眠中は誰にでもみられる現象です。
健康な人でも疲れているときは一晩に一回、通常10~15分くらいで治まる様です。
ブログ担当も、1回でそんなに長く?!と驚きましたが、
歯ぎしりが常習の人の場合、毎晩のように、それも1時間以上も続くことがあります。
しかも、非常に強い力(人によって違いはありますが、ガムを噛むときの数倍~10倍程度)
で歯をこすり合わせいたりします。
そうなると、歯にどんな影響が!?ということで4つご紹介していきたいと思います。
①歯周病が悪化する
歯ぎしりをつづけていると歯周病が悪化しやすくなります。
歯周病は歯と歯肉の境目に細菌が溜まり、歯肉が炎症を起こして腫れて赤くなります。
歯ぎしりをすることによって歯の根元に強い力が加わり、歯と歯茎の隙間が拡大します。
そして隙間に細菌が増殖しやすくなり歯周病が悪化してしまうのです。
②知覚過敏を発症する
また歯ぎしりをすると歯の表面のエナメル質が削られます。
するとエナメル質の中にある、柔らかい象牙質という部分が表面に出てきます。
この象牙質は刺激に弱いため、冷たいものなどを食べるとしみるようになります。
③顎関節症を引き起こす
歯ぎしりをするときに上下の歯にかかる力は通常の食事の際の力に比べて非常に強いため、
顎関節にかかる負担が大きくなります。
これが顎関節症の原因になることがあります。
④頭痛や肩こりを引き起こす
歯ぎしりや食いしばりをする時、顎から頭の横へと広がっている筋肉、側頭筋(そくとうきん)という筋肉が使用されます。
歯ぎしりをすると側頭筋が緊張し、頭が締め付けられているような頭痛が起きます。
また歯ぎしりの時に使われる多くの筋肉は顎、首、肩へと繋がっています。
そのため歯ぎしりをすることによってそれらの筋肉が緊張し、肩の筋肉が強張り肩こりになってしまうのです。
そもそも、歯ぎしりの原因はどんなこと?
というと、明確にこれ!という原因は解明されていません。
一般的にはストレスや歯並びの乱れ、咬み合わせ不良などが要因と考えられています。
肉体的・精神的なストレスがたまると、無意識に歯ぎしりをすることによって発散していると言われています。
自分が意識していない、無意識の部分でこうしてストレス発散が行われていたりするんですね。
ご家族に指摘された、何だか奥歯がしみる・・・、アゴが何となく痛い等、
「もしかして歯ぎしりが原因?!」
とお気になる症状がございましたら、
一度受診をおすすめ致します。