【小児歯科】よだれの量が多い!
酒井歯科診療所です。
今時期の、木々や花々がぐんぐんと育っていく様子に
子供達を重ねて、夏に向かって元気に成長していって欲しいな!と思います。
さて3回目になりますが、
横浜市歯科医師会乳幼児健康診査、歯科検診マニュアル
のQ&Aより
「Qよだれの量が多いのですがどうすればよいですか?」
A1歳半、3歳児共通
よだれの量が多いことは、良いことです。
ただし口唇の閉鎖が不十分と疑われる場合は、日ごろから口を閉じる習慣を身に着けさせるとよい。
よだれの量が多いこと自体には問題はありません。
唾液には様々な役割があり、とくに虫歯予防という観点からは
①虫歯菌や食べかすを洗い流すという洗浄作用
②食事後、細菌が炭水化物を代謝して産生した酸を中和することによって脱灰を防ぐ緩衝作用
③溶けかけた歯に対して再石灰化作用
④唾液中に含まれる様々な抗菌物質により最近の発育を抑制する抗菌作用
⑤唾液中に含まれる免疫物質が虫歯に対する防御的働きとしての免疫作用
唾液が口の中に溜まると無意識に飲み込んでいますが、その回数は日に数百回といわれています。
もし唾液の飲み込みに問題があるとすると、日に何百回も繰り返すことから歯並びに影響が出る可能性が高くなります。
よだれを飲み込む際は、舌全体を上あごに密着させて、舌先は上の前歯のすぐ後ろに位置するのが正しいポジションです。
しかし、舌の先が上下の前歯の裏側にあたっていると、歯並びに影響がでることもあります。
よだれの量が多いということは、口唇の閉鎖(口の閉じ方)が不十分な可能性もあり、
日頃から口を閉じる習慣を身に着けさせると良いでしょう。
とのことでした。
よだれが出ること自体は、むしろお口の中をとてもきれいにしてくれる作用が高い!
ということがわかりました。
もし、
「ちょっと量が多すぎるかも」
「何となく口のしまりが気になる」
など症状ございましたら、受診をおすすめ致します。