【学校歯科検診】癒合歯(ゆごうし)ってどんな状態??
こんにちは!酒井歯科診療所です。
気付けば、6月も半ばですね。先日、戸塚図書館に行った際に
「7/15とつか夏祭りのため、駐車場の利用はできません」
との貼り紙が!
久しぶりに、公式的な夏祭りの再開を思うと、この梅雨を乗り切りたい、と思ったブログ担当です。
今回は
「癒合歯(ゆごうし)」
のお話です。
癒合歯とは
乳歯2本がくっついている状態のことで、
特に下の前歯に見られやすい歯の形状です。
「癒合歯」と診断された場合に、大切な4つのポイントをお伝えします。
①癒合歯は、隙間のケアが難しく虫歯になりやすい
②癒合歯の虫歯予防にはシーラント治療が有効なときがある
③乳歯が癒合歯の場合、その後に生えてくる永久歯の形状や生え方にも影響が出る可能性がある
④永久歯の状態を確認するために、歯医者さんでレントゲン撮影
①
癒合歯は歯同士がくっついているため、隙間の汚れをとることができません。
普通の歯みがきでは虫歯になる可能性が高いです。
②
①の通り虫歯の予防のためシーラント治療が有効な場合があります。
それは癒合歯の境目の溝が深い場合です。
シーラントとは歯を削ったりすることはなく、汚れを取り除いた後、
薬剤を溝に流し込み、溝を浅くさせる予防の治療です。
一般的に奥歯にシーラントをする場合が多いです。
③
・生え変わりの際に根っこがうまく溶けきれず、生え変わりがうまく行かないことがある
→生え変わりで邪魔になっているようであれば抜歯をする必要がある
・下にあるべき乳歯がないことがある
癒合歯になっていると約40〜50%の頻度でその下にある永久歯が無いとされ、
癒合歯となっている部位によっては70%を超える割合でその後の永久歯が無い場合があります。
④
③を読むと不安になる方も多いと思いますが、
生え変わりの時期にレントゲンを撮影して永久歯の状態を確認しましょう。
そうすることによって、癒合歯の下からしっかり永久歯が生えてきていた、ということが確認出来る場合もあります。
逆に、永久歯も癒合歯という場合、永久歯が1本のみ生えてきている、など
抜歯や矯正治療など、今後の治療方針が定まっていきます。
もし癒合歯のことでわからないことやお悩み、不安、
またお気になる点ございましたら、歯医者さんへの受診をおすすめ致します。