お口の中は万病の元!?
酒井歯科診療所です。
1カ月検診の患者様と次回のご予約を取る際に
「今年もあっという間に3分の1が過ぎましたね~」
という話をします。
ついこの間まで
「寒いですね~」という会話をして、その1か月後には「今日は暑い!夏がこわい~」
など、
こうして患者様と会話して四季を感じ、お顔を合わせてお互いの健康を確認できることに、
改めて感謝の気持ちでいっぱいになった今日この頃です。
さて、少し抽象的なタイトルになりましたが、
お口の中は万病の元=お口は全身の健康に繋がっている!
ということです。
私も、こちらで就労する前までは歯医者さんといえば
「痛い歯を治す場所」
でしたが、
「歯の健康を保ちながら、全身の健康を維持する場所」
というイメージに変わりました。
ですので歯の定期健診にお越しになる患者様は本当に意識が高い!
と素直に感じています。
耳の痛い話ですが、歯周病は
糖尿病・心筋梗塞・脳梗塞・高血圧
などの全身疾患の原因になることが判明しています。
(日本臨床歯周病学会 | 歯周病が全身に及ぼす影響 (jacp.net)
歯周病なんて、私には~なんて思われている方!
歯周病は20代で20%、30代で30%、40代で40%、50台ではなんと、2人に1人は歯周病、という結果が出ています。
歯周病は国民病|歯周病について|ライオン (lion.co.jp)
歯周病の原因となるのは、歯垢と呼ばれる細菌です。
歯垢は、歯磨きが不十分な部分に付着するネバネバした黄白色の粘着物です。
この歯垢は時間とともに量が多くなり、酸素が少ない状態になると歯垢の中で酸素を嫌う嫌気性菌が多くなります。
嫌気性菌が歯肉に攻撃を仕掛けて身体の中に侵入しようとし、身体は菌をやっつけて侵入を抑えようと攻撃します。
これが、歯周病のはじまりで、歯肉からの出血・発赤・腫脹などの炎症の症状です。この中でも、出血は歯周病菌と白血球の戦いの証です。
出血をそのままにしておくと、
歯垢は歯周ポケットの中に潜り込み、どんどんと歯周組織を破壊していき炎症を繰り返します。
歯周病が起こるということは、口の中で常に炎症が続いているということです。
その際、炎症によって出てくる毒性物質が、
歯肉の血管から全身に入り、様々な病気を引き起こしたり悪化させる原因となります。
炎症性物質は、血糖値を下げるインスリンの働きを悪くさせたり(糖尿病)、血管の動脈硬化(心筋梗塞・脳梗塞)にも関与しています。
歯をキレイにすることは、全身のケアにも繋がります!!
歯に出血がある、歯茎の炎症、口臭が気になる、など歯周病かも?
お気になる症状がある方、
また
「あまり気にしていなかったけど、今の口の状態はどうなのかしら?」
「ちょっと口の中、綺麗にしてもらおうかな」
と思われた方も是非、
ご自分の健康を保つためにも、歯医者さんへの受診をおすすめ致します。