熱いもので歯がしみる!!それはもしかして・・・
酒井歯科診療所です。
夏休みを頂きまして、スタッフ一同元気に戻って参りました。
気付けば8月も下旬、まだまだうだるような暑さが続いておりますが、お元気でしょうか?
酒井歯科診療所の目の前には、どんぐり山があり、
夕方に耳を澄ますと、虫の声が鳴り響く様になりました。
秋へと一歩一歩近づいていくのを感じながら
「はやく、すずしくなりますように!」
と思う今日この頃です(笑)
さて、今回のお題は前回の「冷たいものがしみる」に引き続き
「熱いものでしみる!!」
3つの原因について、ご紹介したいと思います。
⑴虫歯
⑵歯周病
⑶知覚過敏
⑴虫歯が原因で熱いものがしみる場合は、
痛みは一過性(その時だけ)ではなく、10秒以上継続し、熱いものに対して必ずしみます。
この痛みに伴って
・冷たいものがしみる
・甘いものでしみる
・歯が黒くなっている
・歯に穴があいている
可能性があります。1度痛む部分を鏡で確認して頂くとわかる場合もあります。
熱いものでズキズキ痛む!そんな時は歯の根の先に膿がたまっている可能性が高いです。
・噛むと痛い
・お風呂や就寝時など体が温まると痛む
・冷たいものでは痛まず、口に含むと痛みが緩和する
ズキズキする場合は、虫歯が進行しており、放置すると眠れないほどの激痛が起こり、顔面の腫れを引き起こすこともあります。
そのままにしておくと、虫歯によって歯が折れてしまう可能性も出てきますし、放置した期間そのままに、
治療回数、治療時間、治療費の負担も重なります。
私も経験がありますが、虫歯の痛みより治療したときの痛みの方が痛くないと実感しています。
虫歯の痛みは何も手につかず、耐えがたいものがあります。
痛み止めを飲んでも、一時しのぎにしかならず、逆に胃などに過剰な負担をかけてしまいますので、
どうか、同じような症状で苦しんでおられる方がおりましたら、
歯医者さんへの受診をおすすめ致します。
⑵歯周病で熱いものがしみる場合は、痛みは一過性で持続せず、時々しみる程度です。
・歯茎が腫れている
・歯みがきすると出血がある
・歯がぐらぐらする
ズキズキ痛む場合は、虫歯同様、歯の周りに膿が溜まり歯肉が腫れていることがほとんどです。
歯周病によって、歯の周りの骨が溶け、かくれている歯根という部分が露出し熱いものがしみます。
歯根の露出が少しであれば、歯みがきの改善や、表面をコーティング剤で痛みを抑えることが出来ますが、
歯周病の進行具合によっては、被せものや、根の治療が必要になることもあります。
⑶知覚過敏でしみる場合は、歯周病と同様、痛みは一過性で持続しません。
また、熱いものがふれると、必ずと言ってよいほどしみます。
熱いものがしみる以外の症状がなく、歯の根が見えている、歯の根元がえぐれるようになっている場合は、
知覚過敏の可能性が高いといえます。
原因は歯ぎしり、くいしばり、ブラッシングの強さ、などでの歯の根の露出です。
治療方法は、軽いものであればブラッシングの改善指導、しみる部分にコーティング剤の塗布、
えぐれている歯根に、レジンを埋めたり、という治療があります。
やはりひどい症状の場合は、被せもの、根の治療という可能性も出てきます。
「冷たいものがしみる!」の内容と、重なってしまう面が多々ありますが、
参考にして頂けたら、と思います。
当院でも、虫歯、歯周病、知覚過敏の検査等行っておりますので
どうか、我慢せずご受診下さい!