こんにちは!戸塚の歯医者、酒井歯科診療時間の酒井穣です。

皆さんは熱いコーヒーや冷たいアイスを口にするときに歯がキーンとしみる経験をしたことがありますか?成人の8人に1人知覚過敏に悩んでおり、女性は男性の1.8倍この問題を抱えやすいそうです。

今回は、「知覚過敏の原因と対処法」について、ご説明していきます。

 

◾️知覚過敏とは?

知覚過敏は、歯ブラシの毛先が触れたり、冷たい飲食物、風にあたった時などに歯に感じる一過性(一瞬・一時的)の痛みで、特にむし歯や歯の神経(歯髄)の炎症などの病変がない場合にみられる症状を指します。また、甘いものや酸っぱいものも刺激となり、症状を感じることもあります。知覚過敏とむし歯は症状が似ているため、一般の方が見分けるのは難しいと言われています。

 

◾️知覚過敏の原因

  • 知覚過敏は、歯周病や加齢などにより、歯の根元の部分の象牙質が露出して起こります。歯は、健常な状態であれば象牙質はエナメル質と歯肉におおわれていて、冷たさなどの刺激から守られています。しかし、歯周病が進行したり、加齢や不適切なブラッシング、不正なかみ合わせなどで歯茎が下がると、象牙質が露出してしまいます。象牙質には歯髄(神経)につながる無数の穴(象牙細管)があいているため、この穴を通じて刺激が神経に伝わり痛みを感じます。痛みは一過性なので、刺激がなくなると痛みもなくなります。

*噛み合わせの影響

歯ぎしり・食いしばり、矯正治療等が歯周組織へ影響し、知覚過敏に繋がる場合もあります。

その場合、頸椎の歪みが関係している可能性もあります。

 

◾️知覚過敏の対処法

1.適切なツールを使う

まず、毛の柔らかい歯ブラシを使うのをおすすめします。硬い歯ブラシを使っていると、歯茎が後退して象牙質がむき出しになり、痛みが生じることがあります。防御力を高めたいなら、知覚過敏用の歯磨き粉フッ化第一スズ配合のウスウォッシュを使ってみましょう。神経につながる管がブロックされて痛みが和らぐと言われています。

2.歯磨きのテクニックを学ぶ

歯磨きはシンプルな作業に見えますが、ただ磨けばいいわけではありません。歯ブラシを前後に動かすと、歯茎が後退してしまう恐れがあります。歯ブラシを歯に対して45°の角度で持ち、円を描くように磨くのが正しい方法です。歯ブラシの毛先が歯に押し当てられて、いろんな方向を向いてしまうのは、力が強すぎるサインです。歯ブラシをペングリップ(鉛筆持ち)で持ち、小刻みにやさしくブラシを動かすことで、歯茎を傷めず、歯と歯の間、歯と歯茎の境目の歯周ポケットに毛先が届きやすくなり、清掃性が向上します。

3.ぬるま湯を使う

冷水で歯を磨いたりうがいをするとしみる場合は、ぬるま湯を使っていただくと少し楽になります。これで知覚過敏が治るわけではありませんが、苦痛を和らげることができるでしょう。

4.咬合力等のコントロール

歯軋りや食いしばり、矯正治療の影響が考えられる場合は、過度な負荷によって惹起される歯や歯を支える歯周組織(歯茎や歯槽骨)に与える影響を軽減するため、マウスピースの使用や、なんらかの固定処置が必要になるかもしれません。日常習慣の改善も必要かもしれません。

*頸椎の歪みの場合、骨盤の安定(仙腸関節の調整・頸椎のストレッチ・カイロプラティック等)

5.知覚過敏抑制剤を用いる

知覚過敏用の薬液を用いて、露出した象牙質の象牙細管を化学的に封鎖し、外来刺激を遮断します。

露出した象牙質が過大な場合や、楔状欠損(根元が大きく削れてしまったケース)の場合は、コンポジットレジンで詰める事があります。

6.レーザー治療

歯科用レーザー機器を用いて、象牙細管の神経繊維をタンパク凝固させ、象牙細管を封鎖をし、症状の寛解を図ります。

■まとめ

一概に知覚過敏といっても、原因と対処法は個人ごとに異なります。当院におきましては、問診、カウンセリングを通し、中長期的視野で対応させていただいております。なにか気になる点がございましたら、いつでもご相談ください。

酒井歯科診療所